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アークの移動について考えたこと


コアラの生態を考慮すると、


・平均寿命15~20歳の生き物が12歳で長距離の移動すること


・コアラは環境の変化にとても敏感であること

(1度目はオーストラリア(2008)から、2,3度目は大阪(2011)と淡路島(2015)の移動があり、主に大阪では屋外、淡路では屋内、大阪でまた屋外にもどって、また屋内生活に戻る、若かったから耐えることができたのでは?という懸念)


・コアラは本来移動することがまれな動物であること

(親離れして、別の木に住むようになったら、基本的に一生その木を中心に生活する)


・ユーカリの葉の味にも敏感であること

(味が変わると食べなくなるかもしれない、大阪、淡路なら、ユーカリ業者は同じものを使えたかもしれないが、今回はイギリスのものを使うことになる)


・飼育員が移動について知らなかったという情報が本当だとすれば、移動に関するトレーニングができていたかどうか?ということ

(前もって移動する際の移動の音に慣れさせたり、移動先のユーカリの味に慣れさせていたかどうか?)


・移動先との情報の共有がこれまでどれくらいできていたか、そしてこの先共有ができるのか?


・動物福祉に関してどれほどの認識があるかどうかについては、最近起こった出来事を考えると、現在の園、移動先の園に関してどちらにも不安要素がないとはいえない…。


・肝臓疾患についての原因の究明のため、寄付があったようだが、それが生かされてすでに原因がわかって、その後の飼育に生かされているのかどうか。


今回の移動が、アークにとってリスクでありそうだが、果たしてそのリスクをおかすだけの、アークにとって良い環境が移動先で整っているのか?ということが、関係者の中で十分に議論され、アーク自身にも準備を整えるだけの時間があったのか、というところに懸念がある。


この辺りの正確な情報がほしいなあ、と思っている。

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